鬱になった経験から心の健康を考える
大学時代の友人が鬱になりました。
数年前から調子が悪いのは知っていたし、最近ではクスリを辞めていたのも知っていました。
仕事などの過度なストレスで心を壊してしまうのはいわゆる、心身症です。
何が厄介かというと身体の傷や痛みは治っているのが周りから見てもよく見えますが、心の痛みはパッと見でわかりません。
心が病み、身体を壊し、それでも働き契約をとってくることが美徳や栄光だと、上司から言われると聞きます。
実際、彼も大手企業に勤めるエリート。
サラリーマンをした事がある人はわかるのですが追い詰められると本当に逃げ場がありません。
僕自身も東京に住んでいる時同じ経験があります。
仕事を休む
仕事を辞める
誰かに相談する
助けを求める
今思えば当たり前のことができず
焦燥感
閉鎖感
動悸
目眩
過呼吸
不安でいっぱいになります。
坂の上から転げ落ちるように変わっていく友人を見ながら、運動指導者としてヨガ指導者としてメンタルコーチとして出来ることがあるのです。
が。
現実問題そうはいかないのです。
本人がクスリでの対処を希望していたり、そもそも今の状態が悪くないと言っていればこちら側としてはどうすることもできません。
そもそも上司にはその状態になって一人前だ、なんて言われているのですから洗脳は簡単には解けません。
日本社会は有能なサラリーマンを育てる教育をしています。
何が良いか悪いか、ではなく
「自分の今の状態を理解し、いつでも自分で選択肢を自分で作れる」
そして
「何が自分に合っているか」
を知ることが必要です。